ごあいさつ

 

ある方から、こういう話をお聞きしました。 森を守ろう、森を大事にしよう。それはなんとなくわかる。では、どうすれば守れるのか、大事にできるのか。 木を伐ることは悪いことなのか。普段の生活で利用している木材や紙はどこから来ているのか。森の恵みとはそれだけなのか。山で働いている人たちは、このことをどう考えているのだろう。 あれ？そもそも森って何だろう？　そういう疑問に答えてくれる森の入り口はないだろうか…

 

私はグループ企業が保有する社有林管理の仕事をしていますが、長い低迷から抜け出せないでいる林業の課題は森林所有者の立場としても深刻なものがあります。 林業の停滞は、中山間地域の生活や経済だけではなく、都市の環境にも大きな影響を及ぼします。 林業は林業のためだけにあるのではない。そのことを、専門外の方々になかなか伝えきれずにいます。

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悩む私達と、森に興味を持つ皆さんとの接点をもてないか…、そこから何かが起きるのではないか…。そんな折、精油原料を扱う QUSUYAMA.LLC の吉水純子さんとご縁があり、話をもちかけたことがきっかけで、この講座を開くことになりました。 

 

私達の講座の特徴は、普段見ることのできない企業林経営を舞台としているところ。そして、その生業を四季を追いながら一年かけて総合的に学べるところにあります。 コワモテに見える山の民も、根はみんな優しい人ばかりです。オンラインの画面や実際の森で皆様とお会いできることを、そして一緒に森と私たちの未来を語り合うことを楽しみにしております！

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プロフィール

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治山事業・環境緑化事業の技術者を経て、企業が保有する山林（社有林）の管理経営に20年携わる。2010年にスイスの現役フォレスター、ロルフ・シュトリッカー氏と出会い、環境と経済を両立させる林業経営の考え方（近自然森づくり）に傾倒。以降その応用に取り組むとともに、森林行政のコンサルタントや普及活動を行っている。専門は森林防災工学。奈良県フォレスターアカデミー講師。